■福生水辺の楽校

連続講座 多摩川の達人になろう!

●第7回「多摩川と人とのつながり〜羽村から福生へ」活動報告!
 ・日時:2006年10月22日(日)9:00〜15:00
 ・場所:多摩川(阿蘇神社〜永田橋周辺)ほか
 ・参加:6名


まずは羽村駅前の「まいまいず井戸」(五ノ神井)を見てから、西口を出て北西へ向かいます。


チューリップまつりや大賀ハスで有名な根搦み前水田を抜け、羽用水沿いに阿蘇神社へ。付近は境内のため堤防は未整備で、心地良い河畔林が保存されることが望まれています。


宮ノ下運動公園前に広がる石河原は、10月はじめの出水で泥を被っていましたが、カワラニガナの群落は何とか残り、また、近くの花壇に植えられたカワラノギクから飛んできたタネが定着して、あちこちで花を咲かせていました。
まいまいず井戸
羽村取水堰
羽村取水堰は、江戸の水道水源として開削された玉川上水の取り入れ口として有名です。多摩川が増水したときに、丸太や粗朶、砂利などを組み合わせてつくった部分を人為的に取り払って、洪水を安全に流す「投渡堰」をはじめ、堰のしくみは当時から変わっていません。ところで、本流の水の大部分がここで取水されてしまうので、以前は堰の下流には、ほとんど水が流れていないこともありましたが、1992年からは、年間を通じて2m3/sの環境放流が実施されるようになりました。また、2002年には、魚道もできました。
カワラノギク はむら自然友の会のカワラノギク育成地は、今季、花が少なく気になります。カワラノギクは生息適地である丸石河原を求めて移動していく植物なので、同じ場所で繁栄し続けることは難しいのかもしれません。


水際に並ぶ「牛枠」の群れを眺めながら昼食。伝統治水工法を伝えながら、いまも現役で活躍しています。


羽村市郷土博物館を見学して、午後は右岸を下流へ歩きます。河床低下対策として積まれていた土砂が出水で流されました。期待通りに役立っているのでしょうか。


ハリエンジュの林を藪漕ぎし、ピラカンサのトンネルを抜けると、河川生態学術研究会の礫河原再生実験区です。かつての川の自然を復元しようということで、繁茂していたハリエンジュを除去し、表土をはぎ取り、石を敷き並べて人工的に石河原がつくられました。ここでは研究者と市民が協働でカワラノギクの保全・再生活動に取り組んでおり、今年開花した数万株が見頃を迎えていました。毎年大勢のボランティアを募って除草作業をしなくては維持できない群落ですが、人工的に種をまいたところから、自然の力で数百メートル下流の河原まで広がってきています。人間が手を加えることなく、カワラノギクが自然の遷移の中で生きていける日が来ることを願って、実験区を後にしました。
(報告:上田大志)


参加された皆さんの声
 
羽村堰で多摩川の水の8割が玉川上水へ取水されて、多摩川本流は2割になってしまうとのこと。もっと本流へ流して欲しい。
自然状態のカワラノギクは小さく、人が手を加えたものは大きく育っている印象があった。
河原を歩いていて、ゴミの多さが目に付いた。各自が持ち帰ることにより、きれいになると思う。
カワラノギクはきれいであったが、雑草も多く、もう少し手入れをすれば、もっときれいになると思う。
カワラノギクがとてもきれいで感動した。こんな河原が一面に広がればすばらしい。
一度来たいと思っていた羽村取水堰に来られて良かった。
郷土博物館の展示が見やすく、江戸時代にタイムスリップできた。
魚を狙いながら飛ぶミサゴが見られた。
カワラノギクの保全にいろいろな団体が取り組んでいる様子を見て、保全活動とは大変なんだなと思った。

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