多摩川の流域面積は1,240km2、幹線の流路延長は138kmに達します。この流域面積は、日本にある109の一級河川のうち50番目ですが、幹線流路延長では23番目に位置します。
したがって、全国的にみると、流域面積に比べて流路延長が長い河川であることが多摩川の特徴の一つです。流路の延長が比較的長いのは上流部に破砕帯地すべり地帯があり、河道が大きく蛇行していることと関連しています。
さらに、地質が比較的新しく、火山性の堆積物で覆われていること、水田面積が比較的少なく畑地が多いことなど、流域面積と流路の関連と共に、太平洋岸側に面した東日本の河川に共通した特徴といわれています。こうした特徴は、日本の地質構造区分に起因しており、多摩川を含めた東北日本の外帯に位置する河川の特徴として捉えられています。
また、中流の平野を流れる区間が長く、両岸に台地が迫り氾濫区域の面積が比較的狭いこと、外帯の河川の中では流域の降雨量が少ないことなどが多摩川の特徴として挙げることができます。
多摩川の沿岸では古くから生活が営まれてきましたが、特に近世以降は水運、水利、漁業或いは砂利採取、近郊の行楽地などさまざまな面で江戸・東京の発展と共に歩んできた河川であることが大きな特徴でもあります。
(参考文献:「多摩川誌」、小出博著「日本の河川」東京大学出版社) |
日本列島と多摩川

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