前のページ 次のページ 目次へ戻る

(気候)

標       題

著 編 者

発 行 所

発行年

関東地方の気候区分

吉野正敏

東北地理19-4

1967

 中気候スケールの気候区分として関東地方を5つの主区分をし,さらに細かく29小地域に区分している.区分の方法として,3.2万kuの関東地方にある約400の観測点の気温,降水量,風の資料に基いて,それぞれの気候要素による3枚の区分図を作成し,その3枚を重ね合わせることによって5大区分をしている.多摩川流域地域は,関東平野主部,周縁,周辺山地の3つに属し,さらに平野主部は都市気候域を含む3つに細分されている.(小林 望)

標       題

著 編 者

発 行 所

発行年

東京都の気候

東京管区気象台

東京管区気象台

1957

 約600頁にわたる東京都に属するあらゆる気象資料の集大成で、第1編から第5編まで種々の角度から東京都の気候を明らかにしようとしている.特に東京累年気象表(第3編)は応用範囲が広く,伊豆七島の資料も貴重である.災害年表も異味深い.多摩川流域で最近は欠測になった古い観測所の資料もあり貴重である.ただ1957年発行であるので,最近の東京の都市気候の資料としては古い.新しいものがさらに刊行されることが期待される.(小林 望)

標       題

著 編 者

発 行 所

発行年

青梅市の自然T(U気候)

川鍋幸三郎

青梅市郷土博物館

1981

 1981年3月に刊行されたこの書物中,特に13〜36頁に書かれている気候の項目について紹介する.関東地方の気候の中で青梅及び周辺地域の特徴を,比較的新しい気象資料を用いて他の地域と比較しながらまとめている.日照時間や霜の調査が報告され,この地方の天気俚諺や経験則まで紹介されている点が興味深い.多摩川中・上流域の気候を考える上にも貴重な資料となるものを多く含んでいる.(小林 望)

標       題

著 編 者

発 行 所

発行年

奥多摩湖集水域の降水量について

多賀 将

水利科学8-41

1964

 奥多摩湖(有効貯水量1.91億トン)の集水域にどの程度の降水カがあるかについて,他の河川と比較しながら論を進めている.まず降水量と流入量を比較し,季節別に調査を試み.3年間の総和で流入量は降水量の約65%と考え,また降水量の年々変動,降雨特性,大雨などの統計から,奥多摩湖集水域の水収支を考えようとしている.氷川,落合等の観測所の統計のみでなく、ロボット雨量計の資料の蓄積が必要であることを説いている.(小林 望)

標       題

著 編 者

発 行 所

発行年

関東山地およびその周辺地域の地形を考慮した降水量分布図

吉村 稔

首都圏における河川及び地下水の水収支に関する研究No.3

1969

観測点の少ない山間地における面積降水量を推定するために,基軸相関図を利用し,地形因子を考慮した50万分の1降水量分布図を関東山地その周辺について作ることを試みている.地形因子として,高度,斜面の方向,開放度,起伏量などを用いている.多摩川流域の特に上流山間地の降水量推定に役立つ一方法である.この図による推定と実測値は暖候季にかなり精度が高い.今日ではコンビュータの発達により,統計的処理が可能である.(小林 望)

標       題

著 編 者

発 行 所

発行年

関東南部の局地風について

河村 武

天気20-2

1973

 関東南部の風系の特徴を強風時,弱風時に分けて述べている.総観気候学的観点からは,強風時に起り得る風系は関東北部から利根川・荒川沿いに南下するもの,東海地方から伊豆半島を吹き越して南西風として吹き込むもの,鹿島灘からの北東気流の3つがあり,前2者は共存すること.弱風時には相模湾系,東京湾系,太平洋系の3種の海風の侵入のあること等を指摘している.(田宮兵衛)

標       題

著 編 者

発 行 所

発行年

多摩源流を行く

瓜生卓造

東京書籍

1981

 多摩川源流を著者自ら踏査した記録である.4章からなり,第1章母なる川では調査地域の自然的・歴史的な概観につづいて,最上流端すなわち水源である笠取山直下の水神社(水干)の様子の記述と第2章以下への導入もかね六郷河口までの概略が述べられている.第2〜4章では,丹波山村,一之瀬高原,小管村にわけて各々の地域の地文・人文が詳しく述べられている.丹波山村にさかれた頁数が最も多い.
 自然科学的観点のみからではなかなか気付かないようなアプローチにより多摩源流域の雰囲気を伝えるには十分である.(田宮兵衛)

標       題

著 編 者

発 行 所

発行年

丹波山村誌

丹波山村誌編集委員会

丹波山村

1981

 内容,表現ともいかにも村誌らしい部分と村誌らしからぬ部分が混在している.特に付章地理教育のカリキュラムは常識的な村誌ではあり得ない部分であろう.東京学芸大学の地理教室の卒業生,院生,学生と斎藤毅教授が丹波山村を調査した結果をまとめたものと分かれれば,この構成もうなずける.ただし,編集委員会という組織や発行の経緯はいまひとつわからない.更に村誌らしからぬ部分の堀り下げが必ずしも十分でないこと,明瞭な地図が掲載されていないことには不満が残る.(田宮兵衛)

 標       題

著 編 者

発 行 所

発行年

八王子の気象 −空を見つめて20余年−

原嶋宏昌

かたくら書店

1981

 本書の大部分は累年気象表にあてられている.そのほか八王子の気象の特徴が,20頁余にまとめられているが累年気象表の単なる説明にとどまらず,八王子第4中学校で教鞭をとりながら実際に観測にあたっていた著者の経験と気象に関するすぐれた関心が反映されており,気候誌のひとつのあり方を示す好例であろう.もう少し頁数があって当然と思う.累年気象表のうち20頁はある程度処理したデータ,50頁弱が毎日の各種気象要素であるが,20余年の観測も印刷にするとこれだけの頁数に収まってしまうということはひと事ながら一種の感慨がある.(田宮兵衛)

前のページ 次のページ 目次へ戻る