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大田区矢口町の新田神社には,新田義興の霊がまつられている.この義興という武将は,13人の従者とともに,矢口の渡しを渡ろうとしたが,頓兵衛という船頭にあざむかれ,船底の栓を抜かれて,川の中に沈められてしまった.その霊がたたりを現して,ついに神にまつられたというものである.同区下丸子の頓兵衛地蔵も,その供養のために,頓兵衛によって建てられたと伝えられる.その像が崩れているので,またトロケ地蔵とも呼ばれている(参67).なお,大田区下沼部でも,密蔵院の庚申様の像は,川掘りの人夫によって,多摩川の川底から掘り出されたという(参68).