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青梅林業では,育林経営においては1ha当たりおよそ430人,素材生産では1m320人を必要とする.林業労働者は表8.3.24のように,大部分が零細な農林家のために,造林や保育・管理などの仕事が減少し,通年雇用が困難になると主要な就業先を他の産業部門に求めざるを得なくなり,林業労働者は減少し,高齢化していった.34才以下が60才以上より大幅に少なく,青梅林業の担い手が高齢化し,絶対量の不足からその限界を示している.
1967年の状況から考えると,多摩川流域には年間240日以上の稼働が多く,造林・伐出に従事している.これに対して秋川流域では150〜239日の稼働が最大で,主に造林部門に従事している.第二次世界大戦までは必ずしも林業労働力が不足していたわけではない.ことに伐出部門では冬季「越し山」といって他地域へ伐出に出かける者がある反面,他地域からもはいり込んで調整がとれていた.しかし現在,このような移動的労働力も少なくなって,表8.3.25にみるとおり4〜9月に不足している.これは春の造林,秋の伐出に特に著しい.このように林業労働力の減少や高齢化に伴って,林業労賃も図8.3.16に示したように高騰しており,育林費が高額となり経済林としての存在を危うくさせるまでに至っている.