2.3 河川環境管理の望ましいあり方
前のページに戻る 次のページを見る 目次に戻る 表紙に戻る

2.3.2 多摩川らしさを生かす空間利用のあり方

(1) 親水性の向上

 広い水面と多様な水の流れを有効に活用し,安全に水流に親しめるよう,親水護岸,親水施設を設置するなど,親水性の向上について積極的に取組むべきである.また,水面の有効利用も積極的に図っていくべきである.

(2) 自然環境の保全と回復もしくは創造

 多摩川における自然環境は,多摩川らしさを活かす重要な要素であることにかんがみ,前章の空間利用計画を基本として,その保全又は利用のための具体的方策を定めるべきである.また,自然環境の回復もしくは創造についても積極的に取り組む必要がある.

 @ 自然環境の保全;一生態系保全のための環境護岸の設置,中水敷の保全,水面の保全,河川景観の保全

 A 自然環境の回復もしくは創造;−河岸の植生回復,高水敷の自然回復,側帯の設置と植樹,廃川予定地の植樹,高水敷の植樹,河川景観の回復

 B 自然環境の活用;−自然探勝路の設置

(3) 帯(線)としての利用

 多摩川がもつ線的な広がりを活かし,多摩川を主軸とする広域的な水と緑のネットワークを計画し,多摩川及び周辺の大規模緑地をその中心的なものとして整備することが望ましい.

 また,沿川堤内地と一体化した河川回廊(コリド−)を設定し,より総合的な河川環境を形成していくことも今後の研究課題として,検討して行くことが望ましい.

(4) 利便性・快適性・安全性の向上

 河川敷の利用については,河川であるがために施設整備等の面で種々の節制がある.このため,沿川堤内地にそれを補完する機能を整備し,それとの一体化した利用を図ることが望ましい.また,堤外地においても,治水上許される範囲で河川敷を効率よく活用できるようなデザインの工夫やアプローチの改善など,利便性・快適性・安全性の向上を図っていくべきである.

(5) 公共性・公開性の確保



前のページに戻る 次のページを見る 目次に戻る 表紙に戻る 文頭に帰る
2.3 河川環境管理の望ましいあり方